インフルエンザの季節 予防接種に効果はあるの? 知っておきたいワクチンの効果と知識

健康

こんにちは、矢印タカシです。

毎年、寒くなり空気が乾燥してくると話題になるのがインフルエンザです。 何となく予防接種してるけど、ワクチンって本当に効果があるの? そんな疑問を持つ方も多いと思います。 そこで今回は改めて「インフルエンザワクチンの正しい知識と効果」についてお話していきますね。

インフルエンザワクチンとは

人の体はウィルスに感染すると「抗体」というウィルスを排除させる物質を作ります。 抗体があることで次に体内にウィルスが入っても、感染しにくくする「免疫」という働きをします。 この働きを利用したのが「ワクチン接種」です。

誤解しやすいのが「ワクチンを接種するとインフルエンザにかかる」というものですが、予防接種で打つワクチンは「不活化ワクチン」なので、感染力はまったくありません。 いわばウィルスの死骸を注射しているようなものなので安心です。

毎年、流行するタイプが変わりますが、これは世界での流行状況からどのタイプが流行するのかをWHO(世界保健機構)が予測し、それに基づき日本でもワクチンのタイプを決めています。

予想が外れて違うタイプのワクチンを接種したら効果はゼロでしょうか? 実はそんなことはなく、予想が外れたとしても50~60%は予防効果があったという報告もあります。 まったく効果が無いというわけではないのですね。

予防接種に効果はあるの?

厚生労働省もワクチンの予防接種について「効果があるので毎年受けたほうがよい」と発表しています。 またWHO(世界保健機関)も「インフルエンザの発症や重症化を防ぐにはワクチン接種が最も効果的」と公表しています。

ワクチンを接種することとウィルスが体内に侵入することは別物です。 ウィルスの侵入を防ぐことは難しくても、体内に入ってきたらすぐに「免疫のスイッチ」が入れられて、ウィルスはそこでやっつけられてしまいます。

ワクチンは体内に侵入したウィルスに対して「免疫」を使って攻撃するのですね。 それによってインフルエンザの発症を抑えることが出来るのです。

また、子どもや高齢者など免疫力が弱い人でも、予防接種を受けることで症状が軽減することも分かっています。

インフルエンザワクチンを接種すべき理由とは

・罹患の可能性を減らす。 重篤化を防ぐ。

ワクチンを接種する一番の理由がこれですね。 もし罹患しても症状を軽くすることで重篤化を防げます。

・肺炎など、合併症の可能性を低くする。

インフルエンザが怖いのは合併症による死亡が多いことです。

過去に大流行したときには細菌の二次感染による肺炎で、多くの人が命を落としています。 その可能性を下げるためにもワクチン接種は受けるべきです。

こんな人はワクチンを接種しましょう

・子どもや高齢者との接触が多い人。

乳幼児や高齢者が外出してインフルエンザに罹患するよりも、その家族が外からウィルスを持ち込むパターンのほうが多いともいわれます。 なので家族全員が予防接種を受けることで、外から持ち込まず身内にもうつさないという予防法(集団免疫という)をとることができます。

・教員や接客業など集団と接触する機会のある人

不特定多数の人と接する職業のかたは、常にウィルス感染の可能性がありますし、一度感染すれば今度は拡散させる側になってしまうこともあります。ワクチン接種を怠ると自分が被害者になるばかりでなく、加害者にもなりうるということです。

まとめ

インフルエンザは罹患しなければそれに越したことはありません。 毎年の予防接種も安くありませんし、家族そろって予約を取ったりと大変ですよね。 それでもワクチン接種を受けることには、大きな意味があることを分かっていただけたでしょうか。

100%の効果はなくても、症状が軽くて済んだり二次感染のリスクも下がります。 なので面倒に感じても予防接種を受けることは大事なことなんですね。

インフルエンザやワクチンの効果についてはデマや噂話のたぐいも多いです。 正しい知識をもっていればインフルエンザは怖くありません。 寒くて乾燥するこの季節、インフルエンザが流行するまえに必ず予防接種を受けることを習慣化したいですね。

それでは、また。