こんにちは、矢印タカシです。
あなたは「いい人ですね」って言われて嬉しいですか? それは相手の期待に応えられたからでしょうか。 それは本当に喜んでいいものでしょうか。 ひとは本当の自分と「社会用の自分」のふたつを持って生きています。 社会で生きていくために自分を犠牲にして「いい人」を演じないと、いろいろな摩擦がおきて生きづらくなってしまうからです。 でも、いい人を演じることに集中しすぎて自分を見失っていませんか? 今回は「自分を大切にする生き方」について考えてみたいと思います。
いいひと症候群
ひとは生きていくうえで、できれば誰からも好かれたいと思っています。 そのほうがストレスも少なくてスムーズに生きられそうですもんね。
義務教育を受けて「社会にとって使いやすい人材」に育てられた私たちは、自分を多少犠牲にしても「他者のためになることをしなさい」と教えられてきました。 それが道徳だと。
それはSNSの世界でも広まって、「いい人」を演じることが当たり前の世の中になってしまいました。 本当の自分は誰にも見せないで、社会から「いい人」と見られることで満足したいのかもしれません。
「いいひと症候群(いい子症候群)」とは、他人の評価が常に気になってしまい、本心が言えずに他人の意見で行動してしまうひとのことです。 自分を見失ってしまい他者の気持ちを優先させてしまい、しまいには疲れてしまい自殺につながることもあります。
そんな人たちへの最高のホメ言葉が「いい人ですね。」です。
いい人というのはその人にとっていい人であって、言い換えれば私にとって便利な人ですねと言っているのと同じことです。 相手にとって都合がいいだけであって、あなたが本当にいい人なのかは一切関係ありませんし、ホメてもいません。
そこに気が付かないと自分自身を見失うことにもなりかねません。
なぜ「いい人」に見られたいのか?
それは自分に対する自信のなさや、自分が好きになれないことの裏返しであったりします。 他人に認めてもらうことで自分への自信につなげているのです。
自分なんて最低だ、何をやってもうまくできない。 せめて人様の役に立つことで喜んでもらえれば、少しは自分に自信がつくのかもしれない。 こんな感じです。
でも、他人に親切にすることは「自分への見返りを期待している」ことでもあるんです。 こんなに親切にしたんだから誉めてね、ありがとうってお礼をしてね。と。
何かを求める生き方は非常にストレスがたまります。 あなたは社会に都合よく利用されるためにいきている訳ではないですよね?
他人や社会のために貢献することはすばらしいことだ! これも間違いではありませんが、よくよく考えると自分にメリットはありません。 自分が幸せで充実していてこそ、他者や社会に目が向けられるというものです。
嫌われる勇気をもつと楽になる。
2:6:2の法則というものがあります。 別名「働きアリの法則」です。
あなたのまわりに10人の知り合いがいれば、2人はあなたに好意的で6人はどちらでもなく普通、残りの2人はあなたをよく思ってないかもしれません。
つまりすべての人に最大級に「好かれたい!」という態度をとっても、好意的に接してくれるのは2割の人だけなんです。 残りの8割は普通に接してくれるけど特段にあなたに興味はありません、もしくは少し嫌っているひともいるということです。
好かれる努力よりも「嫌われる勇気」をもつほうが賢明だということです。 SNSでどれだけいい人を演じても意味がありません。 それよりも自分に好意的な2割の人を大切に信頼関係を築いていったほうが楽しく幸せになれると思いませんか?
「嫌われたくない!損したくない!」という気持ちを手放しましょう。 すると自分に足りているいい部分が見えてくるはずです。
自分のこころを大切にしてください。
ほんとうは何をしたいのか? それはこころだけが知っていることです。