こんにちは、矢印タカシです。
ふあぁあぁ~! っと、失礼しました。 あくびが出てしまいました。 一見だらしがない行為に思われがちな「あくび」ですが、眠気を覚ますためだけじゃないようです。 それも意識的に「わざと」あくびをすることで疲労回復やリラックス効果もあるみたいなんです。 今回はそんなお話です。
なぜ、あくびが出るのか?
あくびが出るメカニズムは、実のところまだはっきりと解明されていません。
よく言われるのは、脳の酸素不足を解消するための深呼吸のようなものとのことですが、最近では「脳の温度調節のため」という説もあるそうです。
また、あくびは人間だけでなく動物の中にもあくびをするものがいますよね、猫や犬のあくびを見たことがある人のいるのでは?
主な原因としては「頭が眠い状態にある(覚醒と睡眠の間)」や「退屈している」「脳内の酸素が不足気味」などがあげられますが、いずれにせよ脳の動きが鈍っているときにあくびは出やすいようですね。
口を大きく開ける動作にも理由があるようですが、あごの筋肉を伸ばすことで大脳皮質の働きを刺激し、意識をはっきりとさせる信号を送っているのではとも言われます。
このことから眠気に襲われているときや退屈している状態のときに、すっきりと頭を覚醒させるために反射的に起きる現象であるともいわれています。
あくびにはどんな効果がある?

さきほどの「頭をすっきりさせる」効果のほかにも、涙を出すことで瞳に栄養素であるタンパク質をあたえたり、ドライアイの予防にも役立っています。
また、あくびをするときは気持ちが緩んでリラックスした状態になりますが、これは副交感神経が優位になるためで、リラックス効果のほかにも血圧を下げたり脈を安定させたりして、体にとってはとてもいい状態を作り出してくれます。
つまり、緊張しているときに意識的にあくびをすれば、緊張がほぐれてリラックスした状態に持っていけるというわけです。 あくまでもこっそりとあくびをしてくださいね。
意識してあくびをしてみよう

あくびは人前ではしづらいものですが、うまく利用すればいいことだらけです。
出るのを待つのではなく、緊張する場面や勉強中でもうひと踏ん張りしたいときなどに「わざとあくびをする」ことをお勧めします。
やり方はいつもあくびが出るときのように、口を大きく開けてそのまま呼吸をゆっくりします。 何回か繰り返していると自然にふあ~!っとあくびが出てきます。 慣れてくると口を大きく開ける動作をするとあくびが誘発されるようになりますよ。
なんとなくスイッチが入らない、やる気が出ないときなどに試してみてくださいね。
まとめ
疲れているときや緊張しているときは、呼吸が浅くなっていることに気が付きません。 そこでリフレッシュするために深呼吸やあくびで「肺に空気を入れる」ことが大切になってきます。
また、疲労がたまってくると人の体は「こり」や「こわばり」といった症状が出てきますよね。 放っておくと体の不調にもつながりかねません。
そこで、あくびを有効に使うことで「口元を緩める」効果があります。 あくびによって首やあごの筋肉があストレッチされ、血の巡りがよくなることで脳に酸素が送られるようになるわけです。
口元が緩むと全身の力も抜けていきます。 それが副交感神経を優位にさせてリラックス効果を生むということなんですね。
自分の体調は自分で把握しておきたいものです。 いつでもベストな状態に保てることは仕事も遊びも楽しめるということです。 疲れでぐったりしていては何をしてもつまらないですもんね。
あくびは「待つ」のではなく「する」ものにしてみませんか?
それでは、また。