シングルタスク 「二兎追うものは一兎も得ず」にはワケがある。 仕事がはかどる一点集中型のすすめ

仕事

こんにちは、矢印タカシです。

ひとつの事をコツコツとやる人と、複数の作業を同時にこなす人、あなたはどちらが「仕事が出来る人」と感じますか? 前者がシングルタスクで後者をマルチタスクと言いますが、何となくマルチタスク型人間のほうが優秀に思いますよね。 ところが最近のデータではマルチタスクは脳への負担が大きく、脳疲労につながることで仕事の効率の下がるという結果も出ています。 今回は真逆の「コツコツ型」のシングルタスクについてのお話です。

シングルタスクとは?

シングルタスクとは文字通り「ひとつの仕事」だけに集中することで、脳への負担を減らし仕事の能率をあげる方法のことです。 逆に複数の作業を同時にすることはマルチタスクと呼ばれ、もともとはコンピューター用語から来ています。

人の脳はパソコンのようにマルチタスクをこなせる様にはなっておらず、複数のシングルタスクを瞬時に切り替えているだけです。 この切り替えが脳に大きな疲労を与え、結果として作業効率が最大4割ほど下がるというデータもあります。

脳が疲労することで仕事をこなした気分になっても、実際に作業が進んでいなければ意味がありません。 そこで最近注目されているのがシングルタスクと呼ばれる一点集中型のやり方なんです。

シングルタスクのメリット

1.集中力があがり目の前の仕事に没頭できる。

複数の仕事を同時にやることは集中力がその都度途切れるという欠点があります。 また作業を切り替えることで気が散ってしまい、どれも中途半端な結果になりかねません。

その点、シングルタスクは「目の前の仕事」だけを考えればいいので、集中力もあがり作業に没頭することで仕事のクオリティもあがります。

これが「二兎追うものは一兎も得ず」の仕組みだったわけですね。

2.ストレスが減り、時間を効率的に使える。

気が散らないということはストレスからも解放されるということです。 ストレスが少ないということは、段以上に難しい仕事にも取り組むことが出来るということで、それがクオリティアップにつながります。

シングルタスクは切り替えで集中力が途切れないので、無駄に時間を消費しなくて済みますし、その結果として短い時間で効率よく作業を進められるわけです。

シングルタスクの具体的な始め方

まず、バラバラな仕事内容をToDoリスト(やることリスト)に書き出すことから始めます。

箇条書きにしてから優先順位をつけ、それを順番に片づけていく方法です。 やり始めたらとにかく終わるまでは、ほかの作業を割り込ませないことが大切です。

~しながらというクセを封じ込めることがカギになります。 ひとつずつ終わらせるクセを習慣化する努力が必要ですね。

また、効率よく進めるために時間割を作る方法もあります。 例えば30分間は仕事に集中し、その後に5分の休憩を挟みます。 それからまた30分間仕事に没頭するという感じでメリハリをつければ、全体の効率のよくなります。

まとめ

実は日常生活というのは典型的なマルチタスク型で出来ています。

テレビを見ながら朝食をとり、着替えながら歯を磨き、通勤しながら新聞やスマホで情報収集をする。 ~しながらの連続なんですね。

家事や料理もそうですし「ひとつの作業に没頭する」ことは難しい環境があります。

しかし、やり方を見直せば脳も疲れずに効率よくやっていくことは十分可能だと思いますし、日常生活からストレスを減らすことは幸福感がアップすることにつながります。

例えばスマホでニュースを見ることをやめたり、SNSを見る頻度をさげてみたりして作業の数を減らしていくことは大切なのかもしれません。 現代はとにかく忙しく情報を浴び続ける世の中です。 本当に必要なものだけに絞って、意味のない無駄なことを「断捨離」することがシンプルで心地よい生き方になっていくのかもしれません。

シングルタスクという考え方はビジネスだけではなく、日常生活に取り入れてこそ私たちの生活の「質」を上げてくれるのかもしれませんね。

それでは、また。