子どもに外遊びさせていますか? 外遊びは体と頭と心を育てる「学びの場所」です

家庭

こんにちは、矢印タカシです。

学校の勉強だけでは子どもは育ちません。 習い事や決まったスポーツも大切ですが、それ以上に幼少期~小学生までの時期は「外遊び」が大切です。 成績だけよくて身体能力が低く精神的に不安定な子どもが増えています。 家の中で決められた勉強をするのではなく、外遊びで子どもが自主的に遊ぶことの重要性が見直されてきています。 今回は「外遊びの重要性」についてのお話です。

外で遊ばない子どもが増えている

私の妻は現役の保育士ですが、最近は公園に出かけたりして外遊びをする子どもが減ってきているそうです。 その代わりに英語や体操など「特定の習い事」をする家庭が増えてきているようです。

就学前から英語などに触れることも大切かもしれませんが、それ以上に子どもの体を育てて想像力を磨くことも大切だと思いませんか? それらを蔑ろにしてまで特定の教育に力を入れても本末転倒な気がしますよね。

外で遊ばせない理由もさまざまですが、ほとんどは保護者の都合です。 「寒いから、暑いから、忙しいから、公園は汚れるから、コミュニケーションが面倒だから」といった保護者のエゴが大半です。 つまり親が行きたくないんですね。 

外で遊ぶ子と遊ばない子の二極化が進んでいるといわれます。 小学生の体力テストでも身体能力が年々低下してきています。 体つきは立派になってきているのに運動音痴が増えているということです。 同時に転びやすい子やケガや病気がちの子どもも増えています。 すべてが外遊びの減少のせいとはいいませんが、少なくとも外で元気に遊ぶ子どもに病弱でケガの絶えない子どもは少ないですよね。

体の成長とともに脳や心の成長にも「外遊び」が大きく関わっていると思いませんか? 人生80年とはいえ幼少期に急成長出来る期間は限られています。 勉強は後からでもできますが、心と体の成長は幼少期がとても大事だと思いませんか?

外遊びすることのメリット

体を強く鍛えられる

太陽にあたり外気にさらされることで皮膚はつよくなり免疫力もあがります。 また運動することで心肺能力も高くなり内臓も強くなります。

「子どもは風の子」と言われるように、外で元気よく遊ぶこどもは病気になりにくいことは周知の事実です。 子どもの体は大人が思う以上にたくましく出来ています。

頭がよくなり集中力もつく

机の前でする勉強だけが大切なわけではありません。 外で自然から学ぶことは生きていくうえで大切なことをたくさん学べます。 体を動かすことは脳へのいい影響もありますし、全身で感じる感覚を育てるのは想像力や応用力といったものに役立ちます。

外の世界はふしぎで驚きに満ちた好奇心の世界です。 親があれこれ言うのではなく、子どもが自主的に遊びの中から学び取ることで、夢中になる力つまり「集中力」を育んでくれます。 

社会のルールが身につく

外で遊ぶことは他の子どもにふれあう絶好のチャンスです。 当然いじわるをする子もいますし、相手の意見を聞かない子どももいます。 親としてはハラハラしますが、この瞬間に子どもが自分の頭で考えることが大切で、社会性を身に着けるにはこういった経験は必ず必要です。 親が「〇〇だからこうでしょ」と押し付けることなく、自分で判断させることは非常に重要なことなのです。

自己主張をしたりコミュニケーションをうまくとっていくためにも外で遊ぶことは必要なことなんですね。

感性と心が豊かに育つ

自然に触れあって季節を感じたりすることも大切な「学び」です。外で遊んでいてストレスを感じる子どもはいません。 むしろ解放されてのびのびと学べる環境が「外遊び」にはあります。 

学校でいやなことがあっても体を動かすことで解消されます。 運動にはそういった子どもの精神状態を安定する効果もありますし、前向きな気持ちを作るのにも適しています。 

外で遊ぶことは五感をフルに使うことでもあります。 目で見て肌で感じ、音も一緒に感じることは感性を磨きます。 子どもが自主的に何かを感じることはとても重要です。

生きることについて学べる

虫や動物を観察することで命の大切さや、自然の残酷さも学べます。 テレビや図鑑では感じ取れない「リアルな命」を学ぶことは、自分の生き方にも大きな影響を与えてくれます。 まわりを思いやれる優しさを作るのも家にいては出来ませんよね。

学校や親では教えてあげられないことも、子どもは自然と触れ合うことで自分から学んでいきます。 教えるだけが教育ではなく「自ら学ぶ姿勢」は何より大切ですよね。

体を使うことで夜もぐっすり寝れる

外遊びはどんなスポーツよりも健康的に全身を鍛えてくれます。 それも子どもが自分から行動しての結果なので、無理なく理想的に成長していきます。

遊具で遊んだり自然の中を走り回ったりすることは、あらゆるバランス感覚を使い楽しみながら運動神経も鍛えられます。 子どもは吸収が早いので伸ばせる時期に伸ばさないと一生どんくさいままになってしまいます。

そして遊び疲れることで夜もぐっすり寝てくれます。 睡眠は子どもの成長にはとても大切な部分で、疲れてぐっすり寝ることは育つ上でとても重要なことです。 夜更かししたり寝つきが悪いのは脳の成長にもいい影響はありませんよね。

さいごに

外には危険がいっぱいだからと「外遊び」を避けることはよくありません。 

多少のケガは成長にはつきものですし、ケガをすることで学ぶこともたくさんあります。 親があれこれ分かったような説明するよりも、子どもの自主性に任せて遊ばせるほうが、身につくのも早いですし忘れることもありません。

経験というのはどんな勉強よりも本人のために必要なことです。 

忙しいのは大人の都合です。 子どもは常に「学びたがっている」ことを感じてください。 週末はショッピングで一日つぶすのではなく、少しの時間でも公園や外で走り回れる環境を作ってあげませんか?

健康的な体と心があってこそ、学校での勉強も意味を持ってくると思います。

それが出来る期間はごくわずかですし、親の都合でその貴重な機会を奪ってはいけませんよね。 誰よりもわが子のことを愛しているのなら。

今度の週末は家族で「外遊び」に出かけませんか?

意外と近くに子どもの喜ぶような場所があるかもしれませんよ?

それでは、また。