クワイエットタイム 静寂がストレスを軽減し、集中力を高める

健康

こんにちは、矢印タカシです。

私たちの日常は音であふれかえっています。 そのほとんどが文明の発達とともに出来た「人工的な音」ですが、最近ではこの騒音が人の心に影響しているという研究結果もあります。 普段の生活から音を完全に消すことは難しいですが、毎日どこかのスキマ時間で「静寂」を体感してみませんか? このクワイエットタイムと呼ばれる行動が精神的にもいい結果を生んでいるようです。 今回はそんなお話です。

クワイエットタイムとは

クワイエットタイムとは意図的に静寂のなかに身をおくことで、深いリラックス効果と高い集中力を得ることです。

近年その効果に注目が集まっていて、企業などでも一時的に会話を禁止して静かな時間を作り出し、社員の集中力を高めるということをやっているところもあります。

小さなボリュームでBGMを流すよりも「無音」のほうが効果があることも分かってきました。

静寂が人に与える効果とは

静寂とはあらゆる生活音や自然の音を取り去った「無音」の状態ですが、日常では作りだすことが難しいです。 なので耳栓やノイズキャンセリング技術を使ったヘッドホンなどで、意図的に無音状態を作り出すことで「クワイエットタイム」を作ります。

脳を休めたりリラックス効果を謳う「ヒーリングBGM]と呼ばれる音楽がありますが、その音楽と音楽の間にあえて2分間の無音をはさんで聞かせる実験をしたところ、曲が流れている最中よりも2分間の無音状態のほうがより脳波がリラックスしていることが分かっています。

ラット実験でも毎日2時間の静寂状態をつくることで、記憶力をつかさどる「海馬」での新しい細胞の成長が促進されたという結果も報告されています。

生活すべてを無音の環境におくのには勇気がいりますが、一日の間に決まった時間をもうけて「クワイエットタイム」を有効に活用するといいのかもしれませんね。

どのようにすればよいか?

一度試してみてその効果を実感することが「クワイエットタイム」の導入のハードルを下げてくれるでしょう。

私の場合、車での移動中のラジオをやめました。 エンジン音やロードノイズなどはそのまま聞こえますが、人の声や音楽が無くなることで集中力を削がれることがなくなり、考え事をするとこに役立っています。

家のなかでは寝る前のBGMをやめ、家族の生活音や洗濯機などの機械的な音を消すために耳栓を使うようにしました。 すべての時間をそれで過ごすのには色々と支障がでるのでやっていませんが、寝る前の自分の時間は極力「静寂」に身を置くようにしています。

あくまで感覚ですが精神が研ぎ澄まされて、集中力が高まる感覚はあります。

高いですがノイズキャンセリングがついたヘッドホンも効果は高そうですね。 よく飛行機に乗っている知人は、昔からノイズキャンセリングのヘッドホンを持ち歩いているそうで、機内や出張先のホテルで使っているそうです。

まずはお試しに「耳栓(100均)」で効果を試してみて、より静寂を求めるなら「防音用イヤーマフ」というDIYに使うヘッドホン型の防音器具が売っているので使ってみてはいかがでしょうか。

これも1500円前後で買えて防音効果も高く、耳栓と併用すれば限りなく「無音」になります。 手軽ですし電源もいらず便利なアイテムです。

最後は音楽用ヘッドホンとしても使える「ノイズキャンセリングつきヘッドホン」でしょうか。 お値段は3万円とかしますが使ってみたいですね。

まとめ

昔から「勉強は図書館」でするという人も多かったのではないでしょうか。

カーペットが敷き詰められた広くて頑丈な建物は「静寂」を体感できる数少ない空間だということを体が分かっていたのかもしれないですね。

小説家の先生がホテルや旅館に「かんづめ(館詰め?)」して集中力を高めるのも、非日常の空間で静寂を求めた結果なのかもしれません。

最近はやりのオープン型オフィス(間仕切りを無くしフロア全体を見渡せるようにしたオフィス)では視線や雑音などで集中力がさがり、むしろ効率が下がるといった研究結果もあります。

開放的な空間(カフェなど)よりも、集中して作業をするのなら静かで閉鎖的な空間というのも必要です。 トイレのなかでアイディアがよく浮かぶというのも、何らかの理由がありそうですね。

もちろん音楽やBGMにもさまざまな効果はありますから、極端に生活を無音にすることはよくないと思います。 一日のどこかに「静かな時間」をつくり、生活にメリハリをつけることが効果的なのかもしれませんね。

それでは、また。