こんにちは、矢印タカシです。
心技体。 誰でも一度は見たり聞いたりしたことがある言葉だと思います。 意味も何となく理解しているつもりだけど、スポーツをやっていなければ興味がないかもしれません。 でもこの言葉、武道やスポーツだけでなくビジネスや趣味、私生活まで幅広く応用できるのです。 何をやってもうまくいかない、そんな時に「心技体」を思い出せば、解決の糸口が見つかるかもしれませんよ? 今回はそんなお話です。
心技体とは

この言葉は1953年に柔道家の道長伯氏が、フランス柔道連盟会長に「柔道とは一体何か?」と聞かれたことに対し、「最終目的は心技体の錬成であり、それによって立派な人間になることである。」と答えたことから広まりました。
つまり武道というのはスポーツとしてだけではなく、立派な人間になるための心技体を鍛えるためのものであるとも言えます。 武士道をはじめ、日本には〇〇道と呼ばれる心技体を学び、人生そのものを強く豊かにする考え方がありますよね。 日本特有の考え方で海外からも注目されている精神論で、ぜひ日常生活にも取り入れたいですね。
スポーツの世界でも心技体はよく使われる言葉です。 一流アスリートは口をそろえて心技体の3つを最大限に発揮することで、最大のパフォーマンスを出せると言います。 そしてどれか一つが弱くても、どれか一つが突出してもダメといいます。 あくまで三位一体、バランスが大事であるということですね。
心技体 それぞれの意味
「心」
心が豊かであれば、体は鍛錬されていき、技に磨きがかかる。
「技」
技を磨き上げれば、心は豊かに育ち、体も鍛錬されていく。
「体」
体を鍛錬すればこそ、技は我が身に染まり、心は豊かに安定する。
それぞれの言葉が影響し合っているのが分かりますよね。 だからこそバランスがとても大切なんですね。
具体的に心技体、それぞれの解釈は、
心・・・心構え、メンタルの強さ、精神力、志
技・・・技術、スキル、テクニック
体・・・体力、筋力、持久力
こんな感じになると思います。 ビジネスや趣味など自分なりに当てはめてみると分かりやすいかもしれませんね。
志が高くても技術がなければ勝てませんし、体力も技術もあるのにやる気がない人もいます。 メンタルも強くスキルも持っているのに持久力がないために途中でへばってしまうこともありますよね。 やはり、どれが欠けてもパフォーマンスは存分に発揮できません。
まとめ

私は中年になってから空手を始めました。 初めてのデビュー戦は散々な結果に終わってしまい、稽古では出来ているつもりのことが、緊張と委縮でまったく出来ませんでした。
相手の気迫に押され心は折れそうになり、技も半分ほどしか使えていない、無駄な動きで体力ばかりが消耗していく。 そんな感じで負けるという苦い経験をしました。
そこで自分には何が足りなかったのかを考えていく過程で「心技体」という言葉を思い出したのです。 改めて心技体について自分と照らし合わせてみると、相手の気迫に「心が弱る」ことで「技が出せなくなる」うえに、無駄な動きで「体力を消耗する」結果になったわけですよね。 すべてが揃って負けてしまったとも言えます。
前向きに人生を歩みたいのに何かが足りない! なぜ上手くいかないんだろう? と壁にぶち当たったとき、ぜひ「心技体」を思い出してください。 メンタルの問題なのかテクニックが足らないのか、フィジカル面を鍛えれば解決しそうなのか。 答えはその中にあるかもしれませんよ。
それでは、また。