意外と知らないリンパの正体。 リンパが腫れる? リンパを流す? リンパ節ってなんだろう?

健康

こんにちは、矢印タカシです。

先日、子供の首元が大きく腫れたので、あれこれ調べるとリンパ節が関係しているらしい。 お医者さんもウィルスのせいでリンパが腫れていると。 そもそもリンパってなんだろう? せっかくなら、この機会にあらためて詳しく知っておこうと思い、今回はリンパ節についてまとめてみました。

リンパとは何だろう?

リンパが腫れる、リンパを流す。 誰でも一度は聞き覚えのあることばですが、そもそもリンパの正体は何なのでしょうか?

まず、血管のように全身に張り巡らされているのが「リンパ管」、いわば道路のようなものです。 ただし血液のように全身を循環するような道路ではなく、からだの隅々から川のように一方通行で集まってきて最終的には静脈に流れ込む構造をしています。

その中を流れているのが「リンパ液」ですが、元々は血液が体の先端まで行ったものが、一部血管からしみだして組織液となり、リンパ管に入ることでリンパ液となり静脈まで帰ってきます。

最初は細い流れだったリンパ管が、静脈に注ぐまでの間に何回か合流をくりかえします。 その合流部分がそら豆のような形をした「リンパ節」と呼ばれ、そこには「リンパ球」「マクロファージ」など、白血球の仲間である免疫細胞が集まっています。

白血球とは血液の中で全身を巡回していて、異物から体を守るためのパトロールをしています。 リンパ球もリンパ管の中を流れながら全身を巡って、細菌や有害物質が血液循環系に侵入しないよう、リンパ節で防ぎ免疫細胞が戦うしくみになっています。

免疫細胞が異物を壊し、食べつくしてくれるおかげでリンパ液はもとのキレイな液体となって再び流れていきます。

のどの奥にある扁桃腺もリンパ節のひとつです。 扁桃腺が風邪をひいて腫れるのは、扁桃腺のなかでリンパ球が増えて細菌と戦うためにおこる現象です。

最後に、これら一連の流れのことを「リンパ系」と呼びます。 その役割は大きく4つあり、「戻れなくなった水分を血管へと送りかえす」「体内の免疫反応の中核を担っている」「小腸で吸収された脂肪分を静脈まで運ぶ役割」「細菌やウィルスを倒し、タンパク質、老廃物などをろ過する」などがあります。

これらのリンパ系はほとんどの臓器にあって、下水道や浄水場のような役割を果たしているということです。 血液のように全身を巡っているリンパですが、仕事内容は血液とは全く異なることが分かってもらえたでしょうか。

大まかなリンパ節の場所はどこ?

主要なリンパ節の場所は、

・鎖骨リンパ節(鎖骨)

・顎下リンパ節(あごの下)

・耳下線リンパ節(耳の前)

・腋窩(えきか)リンパ節(わきの下)

・肘リンパ節(ひじ)

・腹部リンパ節(お腹)

・鼠経リンパ節(足の付け根)

・膝窩(しっか)リンパ節(ひざ裏)

リンパ管の集合部分であるリンパ節はこの他にもたくさんありますが、マッサージなどで「リンパを流す」ときは、これらの場所を意識してするといいでしょう。

リンパ・マッサージのやり方

リンパの仕組みがわかったところで今度はマッサージをしてみましょう。

リンパは皮膚の浅いところを流れているので優しいちからでマッサージしても十分な効果が得られます。 痛みを感じたら無理をしないでやめましょう。

まずはマッサージの効果を高めるために以下のことをしておきましょう。

・お風呂に入っておく。

入浴することで全身が温まり、血行も良くなることでマッサージの効果があがります。

・水分を取っておく。

水分を取ることでリンパ液の濃度がうすくなり、よりサラサラとリンパ管の中を流れるようになります。

・リラックスする雰囲気をつくる。

アロマやBGMなどでリラックスするとリンパ管も柔らかくなり、マッサージによってリンパ液が流れやすくなります。

準備ができたらリンパ節に向かって優しくリンパ液を押していくようにマッサージしましょう。 マッサージオイルを使ったりしてリラックスしながら楽しむことで、より一層効果がでますし長続きするでしょう。

からだにとって大切なリンパ。 まとめ

いかがだったでしょうか?

リンパは体の健康を守る免疫システムとしても重要な役割を担っています。 その他にもマッサージすることで、むくみの解消・若返り効果・ダイエット効果・体調の改善などうれしい効果がたくさん得られます。

 

規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動。 これらは健康でいるための最低限のルールです。

そこへ今回のリンパの流れを意識したマッサージやストレッチを加えてみると、より一層健康的に人生を楽しめますし、幸せな人生にはまず健康が大事です。 

お風呂上がりのリラックスタイム。 ぜひリンパマッサージを取り入れてみませんか?

それでは、また。