ファッションへのこだわりを捨てる人たち。 選択肢を減らすことで得られるシンプルな生き方。

日々の生活

こんにちは、矢印タカシです。

おしゃれは好きですか? 毎月、洋服代にいくら位使いますか? 私は年齢を重ねるごとに段々とファッションへの興味が無くなってきました。 けしてジャージにサンダルが楽でいいという意味ではありませんよ。 「オシャレに興味が無くなった」だけです。 つまり、シンプルで自分に似合った洋服を着たいと思うようになり、最近はそれを実践するような生活をしています。 今回はそんなお話です。

ファッションへのこだわりが無くなった

私はいわゆるバブル世代のあとに社会人になったので、バブルの華やかさなどをギリギリ知りません。 なんとなく景気が良かったんだなという感覚くらいですが、当時はお金もあって、誰もが車や洋服にお金を使うのが当たり前の世の中でした。

あれから30年。 今の世代のファッション感はどう変化したのでしょうか? オシャレは廃れることがありませんが、洋服や車、住むところにお金をつぎ込むことは減りましたよね。 「若者の○○離れ」というものです。 少子高齢化で結婚を選ばない人も多いですし、趣味や人付き合いも、インターネットやSNSの出現で大きく変わってきました。

高級品は無理してまで買わず、シェアするサービス(カーシェア、ルームシェアなど)を選ぶようになり、ブランド物よりユーズドやファストファッションでより個性的なオシャレを楽しむようになってきたのかも知れませんね。

もちろん今でも洋服を選ぶことが好きで、オシャレに気を遣う人もたくさんいますが、ファッションへのこだわりも昔ほど無くなってきているように感じます。

選択肢を減らすという選択肢。

別の理由からファションを手放した人々もいます。 有名なのはいつも黒いタートルネックにジーンズ、靴は決まってニューバランスのスニーカー。 そう、アップルを作ったスティーブ・ジョブスです。 何気なくテレビやネットを見ていても、この格好をチラリと見ただけでわかるほど、人々には印象深く残っていますよね。 ほかにはFacebookのマーク・ザッカーバーグはグレーのTシャツに黒いパーカー、下は必ずジーンズです。 ビル・ゲイツにいたっては全く同じシャツを30着持っているそうです。 

オバマ前大統領も同じ色のスーツを着続けたことで知られています。 テレビ演説を見ていてもすぐに「あ、オバマ大統領だ」と認識してもらえるメリットもありますし、同じ格好をある意味キャラクター化して、自分だけのユニフォームを着る感覚とも言えます。

ではなぜ成功者たちは同じ格好をしたがるのでしょうか? よく言われるのは「決断する毎日のなかで、洋服を選んでそれを着るという決断を減らすため」と言われます。 日々、事業に対する膨大な決断をするのが彼らの仕事です。 なので同じ洋服を着まわすという選択をすることで、ファッションに対する仕組みを作ってしまい毎日の決断から切り離そうという考え方なんですね。 昨日はこんな格好だったから今日はどうしようか? 同じ色の組み合わせはおかしくないだろうか? 最近ジーンズばかりだから違うものも履かなきゃいけないかも、それに合わせた靴はどれがベストだろうか?

そうゆうものを頭の中から排除することで仕事に集中できるのかもしれませんね。 人は一日の中で数えきれない選択をしています。 少しでも何かの選択肢を減らし、違うことに集中する考え方は私たちにも使えるのではないでしょうか。

「同じ服を着る。」ことのメリット

先ほどの有名人ばかりでなく、最近では「ミニマリスト」と呼ばれるモノを極力減らしてシンプルな生き方を実践する人々も、オシャレを手放している方が多いです。

無駄だと思うことを徹底的に減らすことで、自分に必要なものや大事なものを大切にする生き方は、大量消費で使い捨てを当然としてきた、今までの時代の次にくるべき流れなのかもしれませんね。

では、洋服選びをシンプルにすることでどんなメリットがあるのでしょうか? まず毎朝の洋服選びに時間をとられない事があげられます。 学生時代の制服や社会人のスーツや作業服は確かに楽ですよね。 何も考えずに用意してある服に袖を通すだけです。 

次に、オシャレの重要度を下げることで違うものの重要度をあげられることです。 価値観が多様化している今の時代、ほかに大切なことを感じている人も多いという表れかもしれませんね。 自分を飾ることよりも自分を磨くことが大切という考え方もありますし、選択を減らすことで思考をスッキリさせてほかの作業に注力できることも出来ます。

そして「タンスの肥やし」といわれるように無駄な場所を減らせます。 人によっては部屋がまるまるクローゼット化している人もいませんか? それを半分、三分の一に出来れば見た目もスッキリしますし、そのスペースで違うことを始められます。 衣替えも簡単ですし、数を減らして一点豪華主義でモノを大切に使うのもありだと思いませんか?

まとめ

ごく普通の一般人がスティーブ・ジョブズの真似をしてもメリットは無いように思えますが、何か違うものを手に入れるためには何かを手放すのはルールです。 同時にあれやこれも手に入れようとすればするほど気が付かない何かを無くし続けます。

もう実践している方も多いとは思いますが、大量に所有すれば幸福感が高まるわけではありませんし、オシャレと自分に似合うことは別だと私は思います。 無理して背伸びする時代は終わりに向かっていると思います。 ファッションを楽しむことを重荷に感じているくらいなら、思い切って「オシャレしなきゃ」という思考を断捨離してみませんか? それは違う価値観を手に入れるひとつの手段でもあります。 

あくまでもひとつの提案なんですけどね。

それでは、また。