渋滞はなぜ起きるの? しくみと対処法を知ればイライラも無くなります。 ~高速編~

ドライブ

こんにちは、矢印タカシです。

せっかくの週末ドライブ、予定が詰まっているのに突然の渋滞! 気持ちばかり焦ってしまいイライラも爆発寸前! こんな経験したことありませんか? なぜ慌ててしまうのか、イライラを最小限にしてストレスなく渋滞を抜ける方法についてのお話です。

渋滞について詳しく知ろう。

「敵に勝つには敵を知る」ということで、渋滞の種類やしくみについて少し勉強していきましょう。 まず、一般道と高速道では渋滞発生のメカニズムが変わってくるので今回は「高速道路」の場合です。

まず、渋滞の原因は圧倒的に「交通集中による自然渋滞」が一番多く、なんと全体の75%を占めます。(NEXCO東日本調べ) 次に事故による渋滞で約17%。 意外なのは工事渋滞でたった2%しかありません。 これは高速道路独自の「集中工事」のおかげですね。 年に一回、2週間程度に工事を集中的に行うことで渋滞の回数を劇的に減らす方法です。

では、自然渋滞はどのように起こるのか? ニュースなどで知っている方の多いのが、走行中に下り坂から上り坂に変化したことに気が付かず、スピード低下から後続車にブレーキを踏ませてしまう「サグ」と言われる部分での渋滞です。

意識的にスピードを維持すれば回避できるのですが、一般ドライバーは感覚で運転することが多いのでスピード低下に気がつきません。 一度後続車にブレーキを踏ませてしまうと、それを見た後続車もブレーキを、そのまた後ろもブレーキというように「ブレーキの連鎖」が増幅されて、やがてはノロノロとした渋滞へと発展していくわけです。

また、渋滞を見つけたドライバーがあわてて車線変更をすることで、「ブレーキの連鎖」はとなりの車線に飛び火します。 停滞している流れの中での車線変更は、後続車にとって渋滞の原因にしかならないことを理解してください。

サグ部分をはじめ、トンネルの出入り口やインターチェンジ・ジャンクションなど、今までの単調な運転に変化が訪れるような場所は、とくに注意しないと自然渋滞から事故渋滞、おまけに反対車線はわき見渋滞から事故渋滞というようにドミノ式に渋滞が悪化することもよくあります。 最初はスピード低下による後続車のブレーキという些細なきっかけが多くの人の迷惑につながるかも知れないということを理解しておけば、おのずと注意深くスムーズな運転ができるようになると思います。

なぜイライラしてしまうのか? どうすればいい?

これも「敵に勝つには敵を知れ」で、イライラのしくみについて考えてみましょう。 人は「よく分からないこと」に不安を覚えますよね。 この不安がやがて怒りへと変化していきます。 なので、よく怒る人というのは裏を返せば「いつも不安を抱えている人」なんですね。

渋滞は基本的に「突然」目の前に現れます。 通勤で毎日通る道でいつもの渋滞にはまってもイライラしませんよね? なぜなら渋滞してることを知っているからです。 いつもの風景なので驚きもしないですし、それを見越して少し早めに家を出ているから困ることもありません。 

そこで第一のイライラ解消法は「なるべく事前に情報を仕入れておく」ことです。 出発前ににグーグルマップで広域を見れば渋滞区間は赤い線になっています。 走行中ならラジオやカーナビもありますし、サービスエリアなどにも必ず渋滞情報を流しているモニターがあるはずです。 自然渋滞がおきやすい場所は限られています。 おきやすい曜日や時間もだいだい決まってたりします。 それらの情報を知っておくだけでもイライラする気持ちは全然違ってくると思いますよ。

第二の方法は、渋滞に差し掛かったら「冷静に全体を見る」ことです。 目先の動きに惑わされて右へ左へ車線変更するドライバーを見かけますよね。 先ほど書いたように停滞した流れでの車線変更は「渋滞を長くする」だけです。 おまけに事故のリスクも高くなり周囲のドライバーもイライラします。 基本的にはハマった車線で渋滞を抜けることです。 自然渋滞の場合、車線によって抜ける時間が早くなることはほとんどありません。 一時的に「あ!右のほうが早いわ!」と車線変更しても、しばらくすると逆転したりしますよね? 車列というのは常に伸びたり縮んだり波を打っているのが普通です。 だからこそ冷静に全体をみれば落ち着いてやりすごせるのです。

第三の方法は極力、前車との車間距離を保ちながら出来るだけ一定のスピードをキープすることです。 大型トラックなどが車間距離を長めにとりながら、ずーっと一定のスピードでゆるゆる走るのを見たことがありませんか? あれがまさに「プロによる渋滞の走り方」なんです。 車間距離をあけると後続車からは無言の圧力を感じ、前には割り込まれるかもしれません。 あくまで「できる範囲」で車列の波を一定にしようと努力することです。

 いい例として渋滞の始めりたてはどの車もギクシャクした動きになりますよね? あわてて加速してはブレーキをパカパカ踏んでの繰り返し。 ところがある程度慣れてくるとどの車もブレーキを踏まずにスピードの上下も減ってきますよね。 これが一番安全で確実に早く渋滞を解消させる方法なんです。 ベテランのトラックドライバーなら知っているテクニックです。

まとめ

出くわしてしまった渋滞は避けようがありません。 しかし自分の対応次第でイライラせずに渋滞を抜けることは難しいことではありません。

・あわてない、焦らない。

・車間をあける、車線変更しない。

・スピードを一定に保つ、ブレーキを踏まない。

あなたは出来ますか? それともイライラし続けますか?

ドライブは楽しく目的地に着くことが一番大切です。 つまらないことで周りの空気を悪くしたり、事故をおこして渋滞を伸ばさないようにしたいですね。

それでは、また。